トヨタの純正ディスプレイオーディオは2019年のカローラとカローラツーリングのフルモデルチェンジから搭載が始まりました。
純正ディスプレイオーディオの搭載車種は年々増えており、2022年3月時点では10車種を超えるトヨタ車に搭載されています。
今後もトヨタの純正ディスプレイオーディオは、搭載車種が拡大されることが予想されます。
ドライブを便利で楽しい時間にするために、トヨタの純正ディスプレイオーディオでiPhoneをミラーリングする方法について紹介します!
目次
ディスプレイオーディオでiPhoneをミラーリングできる?
「ミラーリング」という言葉を初めて耳にする人もいるもしれません。
ミラーリングとはスマホの画面を他のモニターに映す機能のことをいいます。
ただ、iPhoneをトヨタ純正のディスプレイオーディオにミラーリングできるか気になる方が多いでしょう。
結論から言うとiPhoneをディスプレイオーディオにミラーリングすることが可能です!
iPhoneをディスプレイオーディオにミラーリングすれば、みんなでお店を探したり、動画を楽しんだりすることもできます。
ディスプレイオーディオにiPhoneをミラーリングする方法は?
トヨタの純正ディスプレイオーディオにiPhoneをミラーリングする際はBluetoothやWi-Fiなどの無線方法を使用できません。
そのため、iPhoneをミラーリングするためには、ケーブルや変換アダプターなどといった別の製品を用意する必要があります。
iPhoneをディスプレイオーディオにミラーリングさせるには主に3つの手順が必要です。
- iPhoneからHDMI信号で映像を出力
- HDMI信号をRCA信号に変更
- ディスプレイオーディオに映像情報を入力
トヨタの純正ディスプレイオーディオは外部入力機能を持っていません。
(※ディーラーオプションナビであれば外部入力機能があります)
そのため、まずはディスプレイオーディオに外部入力機能を付ける必要があります。
そして、後付けした外部入力機能に変換アダプターやケーブルを接続することで、iPhoneの映像をディスプレイオーディオに映せるようになります。
ディスプレイオーディオにiPhoneをミラーリングするために必要な製品は?
ディスプレイオーディオにiPhoneをミラーリングするためには主に4つの製品が必要になります。
- 外部入力端子
- HDMI変換アダプター
- HDMIケーブル
- ライトニングデジタルAVアダプター
4つを繋げることでiPhoneをディスプレイオーディオにミラーリングできます。
それでは、トヨタの純正ディスプレイオーディオとiPhoneを繋ぐために必要な製品を厳選して紹介していきますね。
データシステムビデオ入力ハーネスキット(TV-KIT機能あり) VIK-T73
まずは純正ディスプレイオーディオに外部入力機能を取り付ける製品から紹介。
今回ご紹介するのはDatasystem社製の「ビデオ入力ハーネスキット(TV-KIT機能あり) VIK-T73」です。
ビデオ入力ハーネスキット(TV-KIT機能あり) VIK-T73は外部入力端子となるため、これをディスプレイオーディオに接続すれば外部入力機能の設置が可能。
取り付けにはディスプレイオーディオの周辺をバラす必要がありますが、おおむね1時間程あれば取り付けできるでしょう。
新車のディスプレイパネルは硬く、バラす際にディスプレイやインパネをキズつけてしまうリスクがあります。
作業時は養生を行ってから、慎重に作業しましょう。
また、データシステム社製のほかにも、Beat-Sonic社製の外部入力アダプター「AVX02」もあります。
Beat-Sonic社のAVX02の特徴は音の歪みを抑える「Sound Optimize(サウンドオプティマイズ)機能」が搭載されている点です。
Beat-Sonic社製「AVX02」はDatasystem社製より金額は高めですが、音質にこだわりたい人はBeat-Sonic社製を選ぶほうが良いでしょう。
注意ポイント
ディスプレイオーディオやパネルの脱着時は傷がつきやすいので、作業時は必ず養生を行いましょう。
データシステムHDMI変換アダプター HDA433-D
次に必要なのがディスプレイオーディオに映像を映すためにiPhoneのHDMI信号をRCA信号に変換するアダプターです。
外部入力キットで紹介したメーカーと同じデータシステム社製の「HDA433-D」。
データシステム社独自のノイズ対策により、地デジチューナーやGPS受信への影響を最小限に抑える対策がされているところが特徴です。
そのほか、Beat-Sonic社製「インターフェースアダプター IF36」もあります。
こちらもDatasystem社製より少し高めですが、Amazon Fire TV Stickをお持ちの方であればAmazon Fire TVのコンテンツも視聴が可能になります。
バッファロー「HDMIケーブル プレミアム認証ノーマルタイプ 1m ブラック BSHDPN10BK」
iPhoneの映像情報をHDMI変換器に送るためにHDMIケーブルが必要になります。
変換アダプターに接続させるHDMIケーブルは基本的にどこのメーカーのものでもOK。
今回は、バッファロー「HDMIケーブル プレミアム認証ノーマルタイプ 1m ブラック BSHDPN10BK」を紹介します。
バッファローのBSHDPN10BKはUltra HDに対応したプレミアムHDMIケーブルです。
ノイズ対策により映像と音声の信号をディスプレイオーディオへ確実に伝送できるのが特徴。
さらに、高性能ながら、お求めやすい価格も魅力的だといえるでしょう。
HDMIケーブルは安いものから高いものまでピンキリですが、画質に影響する場合もあるため高性能HDMIケーブルを選ぶことをおすすめします。
たとえば、バッファローやエレコム、パナソニックの製品であれば品質面でも安心できるでしょう。
パナソニック「HDMIケーブル 1.0m (ブラック) RP-CHK10-K」
エレコム「 プレミアム 4K2K/60p UltraHD 3DフルHD スリムタイプケーブル ブラック DH-HDP14ES10BK」
Apple製ライトニングデジタルAVアダプター
最後にHDMIケーブルとiPhoneを接続するアダプターです。
アダプターはApple製の「ライトニングデジタルAVアダプター」の使用をおすすめします。
というのも純正品を使用しないとiPhoneの映像が上手くディスプレイオーディオに反映されないことがあるのです。
外部入力機能からHDMIケーブルまでのセットが完璧でも、最後のアダプターで問題があるとせっかくの準備も台無しです。
そのため、アダプターはAppleの純正品を使用して、確実にミラーリングができるようにしましょう。
ディスプレイオーディオにミラーリングするときの注意点は?
ミラーリングにはハーネスやアダプターなどの準備が必要になりますが「せっかく準備したのに映らない!」というトラブルは何としても避けたいところです。
トヨタの純正ディスプレイオーディオとiPhoneを確実にミラーリングするため、気を付けたい注意点を紹介します。
AVアダプターはApple純正品を使用
ライトニングデジタルAVアダプターは、純正品を使用しましょう。
Apple以外のメーカーや安価な中国製だと不具合を起こしたり、ミラーリングができなかったりすることもあります。
また、非純正品はAppleが動作や安全性を担保した「MFi」という認証を取得していません。
非純正品では映像が乱れる、映らないなどの不具合が発生することもあります。
「Made for iPhone」のロゴがあるものがAppleの認証品のため、このロゴを目印に選ぶようにしてください。
非純正品の方が純正品よりも安価なため手が伸びがちですが、不具合を避けるためにも純正品を使用するようにしましょう。
作業時は養生を徹底する
ハーネスやケーブルなどを取り付ける際はインパネやディスプレイオーディオ部分をバラす必要があります。
その際、ツメ(留め具)が折れてしまったり、ツメが当たってディスプレイや内装に傷がついてしまう可能性があります。
そのため、作業時は養生をしっかりと行いましょう。
最近はさまざまな種類のマスキングテープや養生が販売されています。
100円均一などでも手に入れることができるので、養生テープは用意しておいたほうが良いでしょう。
まとめ
製品を揃えて取り付ければiPhoneをディスプレイオーディオにミラーリングすることが可能です。
ハーネスやアダプターの取り付けもそれほど難しくはないため、自分で挑戦してみるのもいい体験になるでしょう。
ディスプレイオーディオにiPhoneをミラーリングできれば、ドライブの時間をもっと楽しめること間違いなしです。
愛車とスマホを連携させて、快適で便利な車内を作っていきましょう。
ディスプレイオーディオでYouTubeは見れる?トヨタ純正のディスプレイオーディオでYouTubeを見る方法を徹底解説!
トヨタが搭載車種を増えているディスプレイオーディオ。 ディスプレイオーディオはスマホと車を連携させて楽しむことを目的に開 ...
続きを見る