交通網が充実している東京・大阪などの大都会はともかく、自動車は日常生活に欠かせないツールです。
しかし、車を維持し続けるためには様々な費用が必要になります。
車を持ち続けるために必要な年間の維持費の詳細について知っておくことは、今後の生活にも大いに役立つでしょう。
そこで、本記事では1年間にかかる車の維持費を詳しく解説します。
目次
車の維持費はボディサイズで異なる
ひとえに車といっても、サイズや排気量など、さまざまな種類があり、それぞれ維持費が大きく異なります。
大きくは自転車を含む二輪車も車に分類されていますが、自転車は法律上防犯登録以外の法的な費用はありません。
また、250㏄以下の二輪車（原付バイクも含む）には車検整備も指定されておらず、一般的な自動車よりも維持費は安くなります。
そこで、自動車に分類される車の維持費について挙げていきます。
自動車の維持費は、基本的にボディサイズにより法的費用も含めて異なります。
車の維持費の目安をボディサイズごとに紹介
四輪自動車は、排気量とボディサイズで分類されています。
道路交通法でも区分されていますが、ここではさらに分かりやすくするため、軽自動車、コンパクトカー、3ナンバー普通車、大型車の順に必要になる維持費の目安を紹介していきます。
軽自動車の維持費
自動車の中でサイズが小さく、維持費が安くなるのが軽自動車です。
軽自動車の維持費は月平均で約3万円が目安になり、年間に換算すると約36万円が必要です。
なお、法律では排気量660cc以下の自動車が軽自動車に分類されます。
コンパクトカーの維持費
コンパクトカーは軽自動車よりもサイズは大きくなりますが、普通車の中では維持費を節約でき、需要が多くなっているタイプです。
排気量は1000～1500㏄で、車両重量が1.5トンを超えない車がコンパクトカーに分類されます。
コンパクトカーの維持費は月平均で約35000円が目安になり、年間に換算すると約42万円が必要です。
3ナンバー普通車の維持費
3ナンバー普通車に分類されるのは排気量2000～2500ccのミニバン、セダンなどです。
子供のいる家庭が乗ることが多いタイプです。
3ナンバー普通車の維持費は、月平均で約4万円が目安になり、年間に換算すると約48万円が必要です。
大型車の維持費
大型車は重量が1.5トンを超えるサイズになり、排気量が2500㏄以上のワンボックス、セダンなどが該当します。
大型車の維持費は月平均で約45000円が目安になり、年間に換算すると約54万円が必要です。
車の維持費には何がかかる？
ボディサイズ、車種、排気量で年間の維持費は違いがありますが、必要な費用の種類について知っておくと車選びの際に参考になります。
車の維持費は大まかに、各種税金、自賠責保険料、車検費用、任意保険料、メンテナンス費用、燃料代、駐車場代に分類されます。
ボディサイズ別に、各種費用の詳細を挙げていきます。
各種税金
法的に収める必要のある各種税金は、自動車税（軽自動車は軽自動車税）車検ごとに年数分（新車登録時3年、以降の車検時2年分）が支払われる自動車重量税の二つです。
軽自動車税は車種にかかわらず、一律10800円と定められています。
一方、普通車は排気量ごとに金額が異なり、1000㏄以下約30000円、1500cc以下約35000円、2000㏄以下約40000円、2500㏄以下約45000円など、排気量が500㏄増えるごとに金額が高くなります。
重量税は車検時に収めますが、軽自動車は2年で6600円、普通車は1トン以内約17000円、1.5トン以内約25000円、2トン以内約33000円以内になります。
自賠責保険料
自賠責保険の費用は、車検時に年数分払わなければ車検を通すことができない必須の費用です。
基本的に24ヶ月で軽自動車の場合に約2万円、普通車の場合は約21000円が必要になります。
自賠責保険料は、排気量やボディサイズによる違いはありません。
車検費用
車検は新車登録時3年、以降2年ごとにあり、受けなければ公道を走ることができません。
軽自動車の場合は約4～7万円、コンパクトカーで約5～8万円、3ナンバー普通車で約7～12万円、大型車で約10～15万円が費用の目安になります。
（車検費用には、自動車税・重量税などの法定費用も含まれます）
任意保険料
任意保険料は保険会社・補償内容・車種年式などによって異なるため、一律ではありません。
（基本的に1年単位で契約を締結します）
契約年数、事故などでの保険使用回数により年間の保険料は異なりますが、ボディサイズごとに約5000円ほど高くなっていく傾向にあります。
メンテナンス費用
メンテナンス費用はオイル・エレメント交換や消耗部品の交換（タイヤ・ワイパー）などの費用が該当します。
こちらもボディサイズが大きくなると高額になる傾向にあり、軽自動車が年間約15000円で、約5000円ずつ上がっていきます。
燃料代
燃料代は、排気量とボディサイズによって大きく異なります。
軽自動車が月約8000円、コンパクトカーで約10000円、3ナンバーで約13000円、大型車で約15000円が必要です。
（日常での使用時間・通勤距離などで金額は大きく異なります）
駐車場代
車はどこにでも置いておくことはできません。
自宅に敷地があれば駐車場代は不要ですが、ないときには別途駐車場代が必要になります。
一般的に軽自動車の方が割安で、ボディサイズが大きくなると高くなる傾向にあります。
まとめ｜車の維持費は35～54円
様々な費用が、車を維持管理するためには必要です。
軽自動車であれば約35万円、大型車では約54万円と、年間約20万円の大きな差があります。
生活環境や使用頻度・時間を考え、自分の生活に合った車を選びましょう。
