近年はドライブレコーダーを搭載した車が増加傾向にあります。
購入時にオプションとして取り付けた方や、設置を検討中の方も少なくはないでしょう。
ドライブレコーダーは映像を記録できるため、事故を起こしたときの備えになります。
悪質なドライバーの煽り運転に対する抑止力としても効果的です。
ただし、機種によって性能が大幅に異なるため、しっかりと選ぶ必要があります。
そこで、本記事では、ドライブレコーダーの必要性や正しい選び方、さらにおすすめ機種を徹底紹介します。
目次
煽り運転などの危険運転が問題化
近年、社会問題となっているのが煽り運転を始めとする危険運転です。
危険運転は古くからありましたが、2010年代以降急速に悪化し、さまざまな事故が起こりました。
それまで煽り運転などを取り締まる規定がなかったものの、一連の事故をきっかけに厳罰化を求める声が増えたのです。
2020年6月に改正された道路交通法では新たに妨害運転罪が創設され、煽り運転が取り締まりの対象となりました。
しかし妨害運転罪が創設されたとはいえ、煽り運転がなくなったわけではありません。
万一の煽り運転や事故に備えるために、ドライブレコーダーなど自衛手段が不可欠といえるでしょう。
ドライブレコーダーってなに?
ドライブレコーダーは、運転中の映像や音声を記録できる装置です。
車両の状態に関わらず常時録画を続けるタイプと、急停止・衝突など特定のイベントの前後に自動で作動するタイプがあります。
常時録画するタイプは、運転開始からエンジンをオフにするまでの映像を記録できるのが特徴です。
長時間録画が可能で、事故やトラブルが発生する前から記録を残せます。
一方、イベント録画のタイプは、衝突や急ブレーキをきっかけに作動するのが特徴です。
事故前後の映像と音声を記録できるため、もしもに備えられます。
なお、ボタンを押すことで任意に録画できるドライブレコーダーもあります。
ドライブレコーダーを車に取り付ける3つのメリット
ドライブレコーダーを車に取り付けると、さまざまなメリットが得られます。
取り付けるべきか迷っている方は、ぜひ前向きに検討してみましょう。
悪質ドライバーの煽り運転への抑止力になる
ドライブレコーダーのメリットとして挙げられるのが、煽り運転への抑止力です。
映像や音声を記録できるため、もし煽り運転の被害を受けたときには、記録データが決定的な証拠になります。
そのため、煽り運転を繰り返す悪質ドライバーに対して大きな抑止力となるほか、自分のみを守ることにもつながります。
ただし、ドライブレコーダーの存在を後続車などへアピールする必要があります。
分かってもらうために、ガラスへ録画中などと記載されたステッカーを貼っておきましょう。
事故の発生前後の映像を記録できる
万が一事故が発生したとき、前後の映像を記録できるのもドライブレコーダーのメリットです。
交通事故が発生した際、当事者間で認識や意見が食い違ってしまうことは珍しくありません。
仮に自分が正しかったとしても、それを証明するための手段が求められます。
ドライブレコーダーには、事故前後の映像や音声が記録されます。
客観的なデータを提供できるため、自分の主張の正しさを証明する手段になります。
過失割合の証明になる
ドライブレコーダーは、事故の過失割合を証明する際の証拠としても有用です。
記録された映像をチェックすれば、事故の原因や発生前後の流れをすぐに判断できます。
過失割合に不公平感がなくなり、保険会社間のやり取りもスムーズになります。
ドライブレコーダーを選ぶときの4つのポイント
ドライブレコーダーは、製品によって録画時間や作動条件に大きな違いがあります。
製品を選ぶ際は、以下のポイントをしっかりチェックしておきましょう。
広範囲の撮影に対応しているか
最初に確認するべき点が撮影範囲です。
製品によって撮影範囲は異なりますが、広範囲の撮影に対応したドライブレコーダーを選びましょう。
広範囲の撮影が可能な製品は死角が少なく、さまざまな事故・トラブルに備えられます。
全方向撮影できる製品か、水平画角120度以上の製品がおすすめです。
予算に余裕があるならリアカメラも取り付けましょう。
鮮明に撮影できるか
映像の解像度・画素数も重要です。
解像度と画素数が低いと、撮影できる映像がぼやけたり、見づらくなったりします。
相手の車両の状態やナンバー、事故状況などの確認が難しくなる可能性もあります。
ドライブレコーダーの主流は200万画素・フルHDですので、これを基準に選びましょう。
録画時間は十分か
録画時間も確認が必要です。
ドライブレコーダーは数時間程度録画できる製品のほか、数十時間の録画に対応した製品もあります。
しかし、録画時間が長ければ良いとは限らず、車の運転時間に合わせて決めるのがおすすめです。
買い物や通勤がメインなら数時間タイプ、ドライブや長距離運転が多いなら数十時間録画できる製品を選びましょう。
エンジンオフ時の撮影が可能かどうか
エンジンオフ時の撮影可否も大切です。
もしエンジンをオフにした後も撮影できる場合、駐車中の当て逃げや車上荒らしにも備えられます。
なお、電源は車のバッテリーから取得する製品と、本体にバッテリーを内蔵した製品があります。
どちらも機能は同じで、電源が供給される限り撮影できます。
おすすめドライブレコーダー3選
ここでは、Cartiden編集部がおすすめするドライブレコーダー3選を見ていきましょう。
ドライブレコーダー 前後2カメラ ユピテル Y-110c
JANコード | 4968543713718 | |
---|---|---|
外形寸法 | [フロント] 62(幅)×52(高さ)×37(奥行)mm ※取付ブラケット(テープ貼付)装着時85(高さ)mm(窓ガラス25°想定の場合) [リア] 55(幅)×25(直径)mm ※取付ブラケット(テープ貼付)装着時34(高さ)mm(窓ガラス25°想定の場合) | |
本体重量 | [フロント] 約98g(microSDカード含む) [リア] 約28g | |
記録媒体 | microSDカード(16GB付属) 16~128GB対応(Class10以上) | |
カメラ | 映像素子 | [フロント]200万画素カラーCMOS(STARVIS技術搭載) [リア]200万画素カラーCMOS(STARVIS技術搭載) |
レンズ画角 | [フロント] 対角170° [リア] 対角162° | |
最大記録画角 | [フロント] 対角160°(水平135°、垂直75°) [リア] 対角150°(水平130°、垂直70°) | |
F値 | [フロント] 1.9 [リア] 1.8 | |
記録解像度 | 最大200万画素 | [フロント] 1080P(1920×1080)、720P(1280×720) [リア] 1080P(1920×1080)、720P(1280×720) |
GPS | 有 | |
Gセンサー | 有(感度設定可能) | |
HDR | 有 | |
記録方式 | 常時録画 イベント記録(Gセンサー記録、ワンタッチ記録(手動録画)) 駐車記録(タイムラプス)*1 |
ドライブレコーダー 前後2カメラ コムテック ZDR035 日本製
商品名 | ドライブレコーダー ZDR035 |
液晶サイズ | 2.7インチ ※撮った映像をその場で確認できます |
画素数 | 前後200万画素 Full HD(フルHD 1920×1080) |
GPS | ○ 速度情報、位置情報の記録、表示。時刻自動補正が可能です |
Gセンサー | ○ |
ノイズ対策 | ○ |
LED信号機 | ○ |
HDR・WDR | ○ ※リヤカメラはHDRのみ |
対応車種 | 12V車 |
録画方法 | 常時録画・衝撃録画・スイッチ録画・音声録音(ON/OFF可能) |
【MAXWIN 2023年最新型】ドライブレコーダー ミラー型 MDR-G009A
ディスプレイ:10.88インチIPS液晶(1920×540)
録画解像度:フロント:1440P/1080P、リア:1080P
録画ファイル構成:1分/2分/3分
動画ファイル形式:TS
静止画解像度:フロント:1440P/1080P、リア:1080P
静止画ファイル形式:JPG
フレームレート:フロント:27.5fps、リア25fps
画角:フロント:水平105°/対角145°、リア:水平105°/対角140°
録音:ON/OFF設定可
Gセンサー:無
防水:IP67(車外リアカメラのみ)
メモリーカード:microSDカード(class10以上、最大128GBまで対応)
シガー電源入力電圧:DC12V/24V(※リバース連動線12V対応のみ)
保存温度範囲:-20~+75℃
動作温度範囲:-10~+65℃
保証期間:1年間保証
まとめ
近年、社会問題化している煽り運転ですが、ドライブレコーダーは一定の抑止力があります。
映像と音声が記録されるため、事故や当て逃げなどのトラブルにも備えられます。
万が一に備えたい方は、ドライブレコーダーを取り付けることをおすすめします。