トヨタのコンパクトSUV戦略の大本命と噂されるカローラクロスが2021年9月14日に発売されました。
コンパクトSUVとして絶妙な価格設定とそのコンパクト感は幅広い層に強烈なインパクトを与えており、魅力が溢れる車だといえるでしょう。
乗り心地の良さが際立つカローラクロスですが、本格的な冬を迎えるにあたり、スタッドレスタイヤを検討していくころではないでしょうか。
さらに、スタッドレスタイヤへの交換費用を抑えるため、インチダウンができるか気になっておられる方も多いと思います。
そこで、今回はスタッドレスタイヤのインチダウンができるのかついて紹介していきます。
こんな方におすすめ
- カローラクロスを検討している
- カローラクロスのスタッドレスタイヤに悩んでいる
- インチダウンできるか気になる
目次
カローラクロスの標準タイヤサイズは?
カローラクロスには、ハイブリッド車の2WDに「G」「S」「Z」、4WDに「G」「S」「Z」の合計6種類のグレードがあります。
また、ガソリン車には「G“X”」「G」「S」「Z」の4種類があり、幅広いグレードから選べるのが特徴です。
ただ、グレードによってタイヤやホイールサイズが異なります。
それでは、それぞれのサイズ設定を見ていきましょう。
グレード・仕様 | タイヤサイズ | ホイールサイズ | 車両型式 |
Z / CVT / 2WD / 1.8L | (F / R)225/50R18 | (F / R)7Jx18+40 | 3BA-ZSG10-KHXEK |
S / CVT / 2WD / 1.8L | (F / R)215/60R17 | (F / R)6.5Jx17+35 | 3BA-ZSG10-KHXNK |
G / CVT / 2WD / 1.8L | (F / R)215/60R17 | (F / R)6.5Jx17+45 | 3BA-ZSG10-KHXJK |
G-X / CVT / 2WD / 1.8L | (F / R)215/60R17 | (F / R)6.5Jx17+45 | 3BA-ZSG10-KHXJK(A) |
HYBRID Z / CVT / 2WD / 1.8L | (F / R)225/50R18 | (F / R)7Jx18+40 | 6AA-ZVG11-KHXEB |
HYBRID S / CVT / 2WD / 1.8L | (F / R)215/60R17 | (F / R)6.5Jx17+35 | 6AA-ZVG11-KHXNB |
HYBRID G / CVT / 2WD / 1.8L | (F / R)215/60R17 | (F / R)6.5Jx17+45 | 6AA-ZVG11-KHXJB |
HYBRID Z / CVT / 4WD / 1.8L | (F / R)225/50R18 | (F / R)7Jx18+40 | 6AA-ZVG15-KHXEB |
HYBRID S / CVT / 4WD / 1.8L | (F / R)215/60R17 | (F / R)6.5Jx17+35 | 6AA-ZVG15-KHXNB |
HYBRID G / CVT / 4WD / 1.8L | (F / R)215/60R17 | (F / R)6.5Jx17+45 | 6AA-ZVG15-KHXJB |
タイヤサイズについて
【215/60R17 の場合】
- 215 ⇒ タイヤ幅(mm)
- 60 ⇒ 扁平率(%)
- R ⇒ ラジアル構造
- 17 ⇒ リム径(ホイールの直径、インチ)
ホイールサイズについて
【6.5J x 17 +45 の場合】
- 6.5 ⇒ リム幅(ホイールの幅、インチ)
- J ⇒ リムの形状
- 17 ⇒ リム径(ホイールの直径、インチ)
- 45 ⇒ インセット(オフセット、mm)
スタッドレスタイヤでインチダウンは可能なのか?
カローラクロスの場合、スタッドレスタイヤに交換の際、インチダウンすることは可能です。
18インチ設定のグレード「Z」でも16インチのタイヤにインチダウンすることができます。(※ディーラー確認済み)
つまりカローラクロスは全てのグレードで16インチまでならインチダウン可能ということ。
しかし、インチダウンするためには正しいタイヤやホイールを選ぶ基準があります。
しっかりと正しい基準を理解した上でスタッドレスタイヤを選ぶことが重要です。
そもそも、インチダウンとはタイヤの外径(タイヤの直径 ※タイヤ外側の端から端までの長さ)を変えずにホイールのサイズを小さくすることをいいます。
たとえば、タイヤの外径を変えずにホイールサイズを小さくする場合は、ゴム部分の厚みが増す(扁平率が高くなる)ということです。
つまり、タイヤを横から見たときにホイール部分は小さくなっていますが、タイヤ部分が分厚くなっているようなイメージです。
インチダウンのメリットとは?
インチダウンには主に3つのメリットがあります。
タイヤが安い
インチダウンの最大のメリットはなんと言っても価格が安くて経済的であるということです。
ワンサイズ変えるだけでもかなりコストダウンになることでしょう。
価格差だけみてもインチダウンを検討する価値は十分にあります。。
225/50R18の場合
225,600円(税込)
215/60R17の場合
175,200円(税込)
同じホイール、タイヤで比較した場合、約5万円もの差があります。
車の乗り心地が良くなる
タイヤの扁平率が高くなるということはタイヤのゴム部分の割合が増えるということ。
つまり、ゴムの中の空気量が増えることで空気がクッションの代わりをするため衝撃に対して吸収力が上がるのです。
そのため、運転していると乗り心地がマイルドに感じます。
安定した走行ができる
インチダウンすることによりタイヤの接地面積は狭くなります。
接地面積が狭くなることで、車からかかる重さが一点に集まりやすくなり、接地圧が上がることで雪道や雨で濡れた道路でも安定するようになります。
また、接地圧が上がることで、ハンドルを軽く切ることができ、運転が楽になるというメリットがあります。
インチダウンのデメリットは?
一方、インチダウンのデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
見た目が悪くなる
インチダウンすることでホイールサイズが小さくなり、場合によっては見た目が悪くなってしまう可能性があります。
走行のパフォーマンスがさがる
扁平率が高くなり乗り心地がマイルドになるということは、その分、タイヤの剛性が低くなるということです。
そのため、走行中の「たわみ」や「よれ」が発生しやすくなってしまいます。
また、加減速では感じにくいかもしれませんが、コーナリングではタイヤのグリップ力が低下してしまい、走行性能が下がってしまう可能性も。
タイヤの空気圧が変わる
タイヤサイズを変えることで、空気圧も変える必要があります。
空気圧の適正値に問題はないか購入したお店の店員さんに確認しておきましょう。
インチダウンの注意点
インチダウンを行う際、一番気をつけなければならないのは「タイヤの外径を変えてはいけない」ということ。
タイヤの外径を変えてしまうと、走行性能に影響を及ぼすだけでなく、車検が通らない可能性もあります。
車検にはスピードメーターを検査する項目があり、実際の走行スピードとスピードメーターに表示されている速度に大きな乖離がないかを検査しています。
タイヤの外径が変わってしまうと、純正の外径よりも大きかったり小さかったりする場合は、実際の速度とメーターに表示されている速度に誤差が出てしまいます。
もちろん、スピード表示に狂いがある場合は車検に通らないので注意が必要です。
インチダウンすることで経済的に大きなメリットがあります。
しかし、サイズによっては車検に通らないなどのリスクもあるため、タイヤショップやディーラーに相談することをおすすめします。
まとめ
カローラクロスは世界的なSUV需要を受けて誕生したカローラシリーズとしては初のSUVです。
これから生活の中でビジネスにプライベートにエンジョイライフを支えてくれる重要な役割を頼もしく果たしてくれます。
寒くなる冬の季節、降雪地帯や雪山などの悪条件の中でもスタッドレスタイヤをはいたカローラクロスは大活躍することでしょう。
スタッドレスタイヤのサイズを変えるにあたって「メリット」「デメリット」を参考しながら、16インチまでならインチダウン可能ですのでぜひ検討してみてください!