近年流行りの車中泊。
環境にやさしい電気自動車で車中泊してみたいと思う方もいるのではないでしょうか。
電気自動車の先駆け言えば日産リーフです。
環境に優しいリーフで車中泊はできるのでしょうか。
- 夜中エアコンつけっぱなしで電力は大丈夫?
- フルフラットで寝られるのか?
そんな疑問にお答えします。
目次
リーフとは?
(※出典:日産自動車 https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/leaf/)
世界的に車の電動化が進み、各国の自動車メーカーから多くの電気自動車が発売されています。
その先駆者ともいえるのが日産リーフ。
2010年12月に販売が開始され、2017年9月にはフルモデルチェンジした2代目リーフが登場しています。
エンジンは搭載せず排気ガスを排出しない「ゼロ・エミッションカー」。
未来的なEV車といえるでしょう。
2020年までで全世界累計販売台数は50万台。
日本国内でも累計10万台以上の新車登録数となっています。
環境にやさしいだけでなく、走って楽しい車として人気の車種です。
リーフで車中泊はできる?
ここ数年で、車中泊の人気が高まっています。
駐車場やトイレが完備された道の駅が増えている事や、安く時間の制約もなく旅ができるのが理由です。
そして、電気自動車は車中泊に向いているとも言えます。
停車中も排気ガスやエンジン音を気にしなくて済むからです。
しかし心配なのは電力。
夏場や冬場に車中泊をする場合、一晩中エアコンをつけたままで大丈夫なのか気になりますよね。
エアコンをつけっぱなしでも問題ない!
エアコンをつけっぱなしでも充電残量があれば朝まで問題ありません。
リーフにはメインの駆動用バッテリーと補機用12Vバッテリーが搭載されています。
通常は12Vバッテリーから電力が供給され、それが弱くなるとメインの駆動用が使われる仕組み。
夏場のクーラーは暖房よりも消費電力が低いので、経験者の中には夜中エアコンをつけても6%しか減らなかったという人もいます。
暖房は電力の消費が高くなります。暖房だけでなく、シートヒーターを使用すると電力が多く使われますが、概ね25%~35%といったところ。
外気温が低ければ、もう少し電力を使う可能性はあります。
充電設備がある場所で車中泊ができればより安心ですね。
リーフで車中泊のデメリットは?
(※出典:日産自動車 https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/leaf/)
電力はそれほど心配しなくてもよいですが、残念ながらリーフでの車中泊にはデメリットがあります。
車中泊と言えば、車内でも横になって眠るイメージですが、リーフではそのスペースが確保しづらいのです。
フルフラットできない
(※出典:日産自動車 https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/leaf/)
リアシートを倒せば、荷室の奥行きは135cmまで広がります。
しかし、大人が寝るには少し狭く感じてしまうでしょう。
さらに、倒した後部座席と元々の荷室部分に約40㎝の段差ができるため、そのままではこどもでも寝ることは難しいです。
フルフラットにできないため、ゆっくりくつろいで寝ることは難しいといえます。
シートがぜんぜん倒れない
前席のシートが倒れないのもデメリットです。
リーフの前席は最大に倒してもフラットにはなりません。
背もたれが後部座席の座面に引っかかってしまいます。
後部座席も動かせないので、それ以上倒すことは不可能。
さらにシート幅がやや狭く、前席で寝るとなるとやや窮屈に感じます。
シートが倒れないので背の高い人は足を延ばすことができないため、姿勢が辛くなってしまうかもしれません。
睡眠グッズを持って行けば問題ない!
前席も荷室もフラットにならないのがデメリットのリーフですが、それでもリーフでの車中泊が諦められない方は、睡眠用のグッズがおすすめです。
段差がありフルフラットにはなりませんが、車中泊用のマットを使い、少し工夫すれば横になって眠ることができます。
前席のヘッドレストを取り外し後ろに目いっぱい倒し、リアシートも折りたたみます。
前席シートと後席の段差を厚めのクッションなどで埋めてその上にマットを敷いてみましょう。
そうすることで、足を伸ばして寝ることができます。
また、前席を限界まで前に移動させ、荷室に箱などで台を作り後部座席と台の上にマットを敷くのも良いでしょう。
もちろん、睡眠用の枕も忘れないようにしてくださいね。
フルフラットにならないなど、車中泊には不向きと思われている日産リーフ。
しかし、工夫次第で、睡眠グッズがあればリーフでも車中泊が可能です。
まとめ
リーフは電気自動車なので、エアコンを使用していても、停車中の排気ガスや周りへの音を気にすることなく車中泊が可能です。
ただし、充電残量だけは要注意。
クーラーはそれほど気にしなくても大丈夫ですが、暖房は消費電力が多くなります。
車中泊の前にはできるだけ充電しておくことが大切です。
室内はそのままではフルフラットにはなりませんが、睡眠グッズを準備して、室内環境を整えれば快適に眠ることもできるでしょう。
日産リーフで、環境にやさしい車中泊を実現してください。